こんな方々がいらしています

レッスンのスケジュールが固定ではないので、必要な時に必要なだけレッスンを受けられます。短期間で上達したい方は頻度を多めに、ゆっくりご自分のペースで続けたい方は月1回、本番の前だけ重点的にいらっしゃる方もいます。講師としては、生徒さんが自力で譜面を読めて、自力でアンサンブルの中で自由に泳ぐ力を身につけ、教室から巣立てるまでに上達して頂くことが目標ですが、長いお付き合いももちろん大歓迎です!

生徒さんの内訳

 教室をオープンする前は吹奏楽部の学生さんが多いだろうと思っていましたが、実際に始めてみると大部分が大人の生徒さん。年齢層も20代から70代前後までと幅広い方々がいらしています。

 大人の初心者では、楽器が全く初めてで楽譜も読めなかった方、かつて吹奏楽部で違う楽器を吹いていたけど諦めきれずフルートを始めた方、娘さんが吹いていて使わなくなった楽器で始めた方、知人に楽器をもらった方(!)など、きっかけは様々。

 経験者ですと、昔別のお教室で習っていて一度やめてしまったけれど、時間ができて再開した方や、アンサンブル団体などの練習になかなかついて行けずお困りの方、更なるステップアップを目指すためにいらっしゃる方など、色々なニーズをお持ちの方がいらっしゃいます。

 吹奏楽部でトレーナーとして教えることも多く、色々な規模の吹奏楽部で指導を経験しています。プライベートで習いに来る学生さんにも、所属する部がどんな方向性で活動しているのか、どんな演奏を求められているのかを汲みながらレッスンしています。意外と知られていませんが、吹奏楽の中でフルートを吹くことは実は大変難しいこと。周りの音が大きい中で、自分のコンディションを保ってフルートを吹くことは至難の業です。例えば「大きく吹きなさい」と指示を受け、ただたくさんの息を吐いているだけでは、響きのない荒れた音になってしまいます。そのような環境下では、いかに効率よく音を響かせ遠くまで飛ばすかが勝負。出来るだけ自然な姿勢で吹けるようにし、鳴らし方など土台を作りつつ、難しいパッセージの練習方法などをレッスンします。

教室の一日

AM10:00

朝フルートのレッスンに行くことをルーティンにしている生徒さんが多い時間です。お仕事をリタイアされた方、お孫さんの送り迎えの合間にいらっしゃる方などなど。経験者の方もいれば、新しい趣味として始める方も多いです。

「アルテ」など一般的な教本を使う場合もありますが、教本だけで日々の練習がいっぱいになってしまうのは面白くないので、とにかく色々な曲に触れてほしいと思っています。

 

AM11:00

忙しいママさんが、子供を幼稚園に預けたり、学校へ送り出したりして家事や育児がひと段落したタイミングでいらっしゃいます。パートで働く方や、夜勤明けの看護師さんなども多くいらっしゃいます。

当教室では、オリジナルの基礎練習課題を生徒さんに合わせてご提供しています。必要な基礎力を短時間でつけながら、好きな曲をたくさん吹いてもらいます。

 

PM2:00

平日休みの社会人がいらっしゃいます。経験者から未経験者まで様々。アンサンブル団体で吹いていて、譜読みや課題の克服のためにいらっしゃる方も。団体の先生から注意されたところを、具体的にどうしたら直せるかなどの問題も解決していきます。

 

この後4時から6時くらいの間は生徒さんが少ない時間になりますので、ちょっと一休み・・・

 

PM6:00〜

夜は部活帰りの学生さんや、お仕事終わりのバイタリティある社会人の方々がいらっしゃいます。吹奏楽部で吹いていて更なる上達を目指す子や、入部前からフルートパートに入る為にレッスンに来た子もいました。学生さんの中には音大受験に挑戦する子もいます。

吹奏楽団やアマチュアオケで吹いている社会人の方ですと、ピッコロの練習もします。

 


これまでにあったご相談の例

●基礎練習の間は音が出せるのに、エチュードや曲になると最後まで吹ききれなくなってしまいます(社会人/アマチュアオケ団員)

 

➡️「基礎練習のための基礎練習」になってしまっていませんか?この際基礎練習に長い時間を割くのをやめましょう!ということで、元々かなり時間をかけてソノリテの練習をされていたのですが、自然な姿勢を探しながら、アタック(タンギング)に重点を置いた練習に切り替え。今ではそれほどウォームアップしなくても吹けて、長いエチュードも最後までコンディションを保って吹けるようになりました。

 

●高い音になると細くて硬い音になってしまいます

 

➡️この手の悩みがある方は多いです。アンブシュア(唇の間にできる穴)の大きさと息の量のバランスが合っていない事が原因だったり、唇に圧力のかかりやすい楽器の支え方をしている場合もあります。フォームをチェックしつつ、適切な息の吐き方を基礎練習をしながら覚えていきます。

 

●息が続きません・・・

 

➡️フルートは息が苦しい楽器の代名詞的存在と言えます・・・皆さんが苦労されますし、呼吸の問題はずっと付きまといます。始めたばかりの方はある程度慣れてくるまで仕方がないのですが、だんだん効率よく少ない息で鳴らせるようになります。経験者の方で呼吸に悩みがある場合、息を吸おうとしすぎて逆に吸えていなかったり、首周りの緊張のせいだったり、腹式呼吸を意識しすぎるあまり筋肉が硬くて吸えていなかったり、逆に鳴らす時に息を吐きすぎていたり(オーバーブロー)。レッスンでは、息を吸ったり吐いたりする時のイメージをなるべくシンプルにして、引っ掛かりを無くしていきます。

 

●とにかく力んでしまう(高校生/吹奏楽部)

 

➡️この学生さんの場合は原因が多岐にのぼりましたが、とりあえず楽器の調整が合っておらずガタガタでした。そのような状態で吹いてしまうと、強く押さえないと音が出ませんので癖になってしまいます。その場で応急処置をしたところ、それだけで全く違う音になりました(調整は大事ですよ)。また、吹奏楽の中で「もっと大きく!」と言われ、真面目に頑張るあまりオーバーブローになってしまい、響きが無くなっていました。フルートは他の管楽器と違い無限に息を吐ける楽器ですが、キャパシティーはあります。ちょうどいい圧力を超えてしまうと、ただ雑音が増えるだけになってしまいます。非常に難しい事ですが、周りがどんな音量であろうとも、自分の良い音が出る息の量やスピードを崩さない事。そして「大きく!」と言われたら「良い響きを作ろう」に脳内変換しよう、とアドバイスしました。

 

●ピッコロとの持ち替え時、フルートに戻ると吹けなくなってしまう(社会人/フルートアンサンブル団体所属、吹奏楽部の学生、などなど)

 

➡️そもそもピッコロという楽器はフルートより息を必要としません。歌口が小さいので、その分少ない息でまとめて吹いてあげる必要があるのですが、アンブシュアばかり気にして息の量をコントロールしていない事が原因である事が多いです。フルートと同じように息を吐かないように意識した練習をする事で改善します。ピッコロの良い音色のイメージを持つことも大事です。オーケストラのプロピッコロ奏者の音など参考にしましょう。

 

●速いパッセージが苦手です

 

➡️私自身も学生の頃は勢いで吹いてしまっていたので何となく吹けた気でいましたが、今思えば恐ろしいほどいい加減な練習をしていました・・・反省。

ただただリズムもぐちゃぐちゃな状態でバラバラ吹くだけでは上達しません。それを繰り返すと悪いイメージばかりが脳に蓄積されてしまいます。とにかくゆっくり、その代わりタイミングや強弱、アーティキュレーション、ニュアンスなど、内容は120点を目指して練習しましょう。自分が気づいていないだけで、結構転んでいるんです・・・。そこに気がつくこと、そして自分の思い通りに動かせるように、脳に正しい動きのイメージを教え込む事が大事です。つまり脳トレです。

 

●楽器をうまく支えられません

 

➡️多くの教本に頭部管と胴部管のセットの仕方が書いてありますが、そればかりが答えではないという事がまず一つ。セッティングは指の動かしやすさだけではなく、音色にも多大な影響を与えます。どんな形であれ、その人が一番良いパフォーマンスができればなんでも良いですが、合っていないのなら即直すべきなので、角度を変えながらベストポジションを探します。これだけで楽器の重さが半分(!)になったような感じに変わる人もいます。そして、その人の体の自然な状態を意識しながら、楽器の構え方や立ち方を身につけます。

 

●タンギングが苦手です・・・

 

➡️ブログにも書いたのですが、フルートの練習の肝はタンギングだと思っています。「トゥ」と習う事が多いですが、必ずしもそうではないというのが私の持論です。タンギングをせずに練習して、一つ一つの音にあった舌の位置や息の吐き方を知ると、アンブシュアに頼らなくても発音が綺麗にできるようになり、とんでもない跳躍も朝飯前になります。効率の良いタンギングができると、息の節約にもなり一石二鳥どころではありません・・・!